役員
会社の役員構成などを決める事を「機関設計」といいます。
新会社法になり、かなり自由な機関設計が認められることになりました。
組み合わせると、この機関設計は30以上のパターンが存在しますが、シンプルに会社をつくる場合は、だいたい決まったパターンに収まります。
少し代表的な機関設計をみていきます。
・自分ひとりで会社をつくるパターン
自分で資本金を出資し、自分一人が取締役になる場合です。
一人しかいないので当然に代表取締役となり、もちろん取締役会は設置できません。
かつての有限会社などに似た会社になります。
・数名で会社をつくるパターン
取締役数名で取締役会を設置しないパターンです。
取締役は3名以上いなければ、取締役会の設置は出来ません。
取締役会の設置がない場合は、監査役を置くかどうかは任意となります。
少人数でビジネスをはじめる場合や、個人で事業を行っていた人が法人化するにあたって配偶者も役員に就任させる場合などはこの形式があてはるでしょう。
・取締役3名以上、監査役、取締役会を設置するパターン
かつての株式会社は、この機関設計でなければ設立することが出来ませんでした。
今の法律のもとでは、譲渡制限会社の場合は取締役会の設置は任意ですが、しっかりとした合議制のシステムをつくりたいという場合は設置すべきでしょう。
なお取締役会を設置した場合は必ず監査役1名が必要になります。